冷水塔(クーリングタワー)のファン作製 - KBKエンジニアリング

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冷水塔(クーリングタワー)のファン作製

工場の還水の冷却を行うため、各工場にはよくクーリングタワーが設置され、ファンの回転により生じた圧力差を利用し気流を発生させ環水の冷却を行います

冷水塔のファンは減肉している

工場の環水は繰り返しの使用によりとても汚れています。クーリングタワーに設置されたファンの根元部分がこの汚れた環水の影響により腐食され交換に迫られています。

冷水塔の設備を全て置き換えることは、多くの費用を必要とする一方で、ファンのみの置き換えでは費用を抑えることができ、さらに改修工事、条件出しなど多くの手間を省くことが可能です。今回の再製作の依頼品もファン部分に減肉が確認されました。

ファン先端部の減肉部
ファン+ボス部全景

データを用いた冷水塔のファンの再製作

取り外されたファンは客先より即時返却を依頼されたため、データからモデルの作製を行い木型作製のための検討を行いました。
でき上がったモデルは実物とまったく同等の寸法、形状をしており担当者も驚きを隠せません。このように現物からのラピットプロトタイプ手法を用いたリバースエンジニアリングにより同等の部品の作製が可能となります。

3Dマッピングを実施
3DマッピングからCADモデルを作成

木型から製品へ

データーを利用したモデルの作製を経て、木型そして製品の作製へと進むことができます。
この方法を用いることにより、再製作を希望する部品や製品のモデルの作製を行えることから、取り外された部品の即時返却が可能となります。 これにより生産設備の即時復旧を可能としダウンタイムを最小限に留めることができ、次回のメンテナンス時に合わせて部品の事前作製準備が可能となります

現物形状と100%酷似している
減肉部まで詳細に再現されている

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