現場作業の紹介
現場作業
KBKエンジニアリングの仕事は、我々の生活している中で普段目にすることがないものです。それゆえ、新しく入社される方のほとんどが未経験者という例が多くあります。馴染みのない仕事に慣れるために、少しずつ理解してもらえるように努めています。工具の名前、その使い方や作業の方法を仕事を通じて段々と理解することから、部品の名前や機械の名称とその特徴などを座学を通して知識として習得することで、一人前の技術者としての立場を確立していきながら、できることを増やしていくロードマップを描いています。

入社後まずは洗浄作業
工場へ搬入された機械の部品が適切に機能することを判断するために、洗浄の作業が必要となります。まずはいろいろな機械の名前もわからない部品に数多く触れ、各部品の名称やどのような部品が多く使われているかが分かってきます。それらの部品の清掃を繰り返すことで、各部品で重要な部分がどこであるかをそれとなく理解して、熟練すると部品を見ただけで機能する部分の判断がつくようになります。
地味な作業である清掃は入社された誰もが必ず携わり、機械整備における重要な作業となっています。具体的には表面に付着している油や処理物を溶剤、洗剤、酸やアルカリを使いながら分解するとともに、ブラシ、スコッチやスクレーパーで物理的に剥がし取り、高圧洗浄機で洗い流します。
入社された方が主としてこの作業を担いますが、仕事の基礎知識を会得するうえで大切なものとの認識に基づいたものとなっています。毎日あるわけではなく機械が搬入され分解された後、適切な頻度で実施されるものとなっています。

部品洗浄で目指すべき到達点
部品清掃で目指すべき到達点とは精度の高い寸法測定結果が得られるまで行うことです。正確な測定作業で得られた寸法は清掃が行われた機械部品の真の姿を映し出す鏡となります。部品表面に残存する油汚れ、腐食部分、処理物などが正確な寸法測定を邪魔する要素となり、これら寸法測定の邪魔をする物を徹底的に剥がし取り洗い流した状態にしなければなりません。
部品洗浄の作業を始めた当初はどの部分を重点的にどの程度奇麗にしなければならないかが分かりませんが、部品洗浄作業を繰り返すことにより特に注意して洗浄するべきか場所が理解できるようになります。部品洗浄は寸法測定の精度に大きく影響を及ぼすことが寸法測定の作業を行うことで分かります。
部品洗浄と寸法測定精度は切っても切れない関係にあります。部品洗浄の到達点は精度の高い寸法測定が行える表面になるまで実施するこが到達点となります。

未経験者の方は入社後どのような仕事をやっていくかか気になると思います。入社後の洗浄作業を行うことにより部品の名称、機能、重要なポイントなど多くのことを部品の洗浄作業をする中で学んでいきます。それぞれの成長には長い時間と経験が必要となります。初めてこの職種に就く方に良い意味で期待していません。辛抱強く日々経験を仕事を通じて増やすことで1人前の技術者になっていけると思います。