大型減速機の歯車製作
数tクラスの大型減速機の歯車損傷と連絡を受け、分解整備に着手しました。分解して内部を確認すると、構成する2種のスパイラルベベルギア及びスパイラルベベルピニオンギアの歯面が欠ける損傷があり新規製作を実施、構成する部品の補修も行い整備を行いました。
搬入
手配したトラックで搬入されます、8t車に引き取りに行ってもらい持ち込まれました。
歯車が詰まっているため、見かけよりも重量があるため、慎重に荷下ろしを行います。入力部のカップリングの大きさから、大きな力の入力が予測されます。
分解して状態を確認
側面の樹脂製の窓を開け、内部を確認すると入力軸となるスパイラルベベルピニオンギアの歯が欠けているのが観察されました。
検査をして細部の状態を確認
何が年の使用により、高負荷部の母材のひび割れ、嵌め合い部の摩耗など不具合ヶ所がみられたため、必要とする補修の準備を行いました。嵌め合い部の様相、機能など考慮して最良となる方法を検討して補修、歯車については製作を行いました
完成した歯車
それぞれの部品の補修を終え、スパイラルベベルギア、スパイラルベベルピニオンギアの製作、歯切り、仕上げが行われました。モジュールや外径が大きく、歯車製作に必要な各種要素を測定、検討した後製作へと入りました
組み立て
完成した部品それぞれを、減速機ケースに組み込んでいきます。ケースに軸受を取り付け、軸を入れた後、歯車を最適なあたりに調整しながら、組み立てを完了させています
整備完了
組み立てが完了して整備が終わりました。外観も塗装して新品さながらの減速機に復元することができました。
大径のスパイラルベベルギア作製含めた整備
減速機を構成する歯車に異常があっても、歯車の新規製作含めて機械全体の整備を行うことができます。古い歯車で材質が不明の場合や、製作に必要な各種物性値含めて調査、検討を行なうことで、同等品の製作をすることも可能です。
各種減速機の整備、歯車製作、補修、実績や整備例については
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