KBKエンジニアリングの
減速機整備
遠心分離機を構成する機械の一つ遊星歯車装置。
複数の歯車の組み合わせにより、小型でありながら、大きな減速比を得ることができる減速機の一つです。
ボウルとスクリューに対して回転数の違いを発生させる役割を持ち、スクリューのトルクが伝達されるため遠心分離機と同時に検査を行い整備します。
KBKエンジニアリングではこの複雑な機構を持つ歯車装置の整備に倉敷ボーリング機工の代から40年以上携わり、その技術を発展させることで様々な減速機を整備しています。診断・状態確認・非破壊検査、整備に必要な硬化肉盛・溶射・メッキ補修、機械加工・動バランス修正・試運転・診断まで一貫して対応することができます。主要部品である歯車の修理、製作をはじめ、軸受の嵌め合い部やオイルシールのリップ痕の修理、ケースの溶接補修、軸の製作など、様々な補修を行なった実績があります。
振動を抑制することで安定して運転を続けるための高精度な動バランス修正、補修が不可能な部品の新規製作による減速機の長寿命化などの他に、海外製減速機では部品の調達、JISへ適合させるための改造も行ない、それぞれの状況に最も適した内容で整備を実施しています。
整備後の減速機は滑らかな回転となり、騒音や振動が低下することで、耐用年数を伸ばせる他に、適切に調整された歯車のバックラッシュや歯当たりにより、接続されている生産機械の稼働が安定し、製造物の品質と生産性が向上します。油温や軸受嵌め合い部の温度上昇、異常振動、異音による減速機自体の異常以外に、製品の性状の変化や工程異常も整備時期を判断する指標になります。
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歯車
- ヘリカル、ウォーム、スパイラルベベル、スプライン等各種歯車の新規製作
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軸
- 嵌め合い部の表面処理による補修、新規製作、溶接による肉盛補修
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ケース
- 溶接補修、はめあい部の補修、JISに適合した改造
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調査
- 歯車のモジュール、圧力角、材質、硬度など各種歯車要素の調査、置き換え検討
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海外製減速機対応
- 部品調達、各国歯車規格の調査、適合規格探索、JIS規格への改造
依頼される整備例を挙げてもその内容は多岐にわたり、すべてを自社や協力会社で修理することができる整備会社です。