両吸い込みポンプの整備 - KBKエンジニアリング

ブログ

両吸い込みポンプの整備

揚程回復による性能復帰

揚程能力が発揮されず、整備に搬入された両吸い込みポンプ。シール部や嵌合部に対する摩耗の補修、内面の汚れや塗装剥離に対する清掃、再塗装、揚程回復を目的とした加工などを行ない、オーバーホールを実施しました。

搬入・分解

両吸い込みポンプが搬入されました。塗装も剥がれところどころ腐食しています
内部を分解していきます。インペラと主軸を取り外します

検査

どのようにして能力を復帰させるか、搬送流体の特性や、内部の状態、揚程を回復させる手段など、それぞれ観察すべき項目に従い検査を実施しています

両吸い込みポンプ検査
外装も塗装剥離、腐食により再塗装が必要です
主軸
摩耗により主軸の補修、インペラウェアリング、ランナー、ディスタンスピースの製作が必要
上ケーシング
内部塗装剥離により再塗装を実施します
下ケーシング
上ケーシング同様内部の塗装剥離のため再塗装を行ないます

補修

摩耗してしまった部品、安定して回転するために必要な補修、流体特性を考慮した塗装の選定を行ない、補修を実施しています。ケーシングの改造、漏れを低減させる処置など改良を施し、修理を行いました

インペラウェアリング
製作したインペラウェアリング
軸の溶射補修
軸の嵌め合い部にも溶射補修を実施
上ケーシング
上ケーシング内部に腐食摩耗防止塗料を塗布。搬送物の特性による最適な塗料を選定
下ケーシング内部塗装
下ケーシングも内部に腐食摩耗防止塗料を塗布。搬送物の特性による最適な塗料を選定

組み立て・試験

組み立て後は耐圧試験を実施することで、気密が確保されているか確認を行なっています

組み立て
補修したそれぞれの部品を組み立て
塗装後耐圧検査
塗装した後、耐圧試験を実施

«
»