2軸歯車減速機の整備 - KBKエンジニアリング

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2軸歯車減速機の整備

はすば歯車の減速機整備依頼を受け、短工期による依頼から分解整備を滞りなく行うことで、予定された期間で整備を終えることができました。分解から始まり、検査、補修と進み、試運転を経た今回の減速機整備の紹介です

分解を開始

トラックにより搬入された減速機を下ろした後、分解を開始します。それほどの大きさではありませんが10tトラックで届きました。大きなトラックで小さな減速機だけ運ばれて、なにかもったいない感じです

10tトラックに載せられた減速機
上ケースを開放したときの様子

磁粉探傷で検査

高負荷に用いられるこの減速機の検査として、磁粉探傷を用いて検査を行い、クラックの様相を明らかにします。蛍光粉体と磁力を用いて、暗室様にした状態で表面の様相を確認しました

蛍光磁粉探傷を実施
熱交換器の状態も検査しました

緊急の部品製作

磁粉探傷にてクラックが確認されたため、緊急で部品の製作を行いました。同時に軸の補修も行い軸製作、軸補修、仕上げ加工とネットワークが活きて、約3週間ですべての製作工程を終えることができました

製作した軸と、クラックがあった古い軸
プーリーの穴も悪いため補修しました

組み立てと試運転

部品の製作が完了したので、組み立てを行い試運転へと移ります。簡単な減速機ですが、測定するべきところを測定しながら、順番に組み立てを行いました

完成した軸に歯車を入れて組み立て中
組み立てを終えて試運転台へ移動中

それほど大きな減速機でもなく、試運転台へ設置した後オイルを入れて、馴染ませてから試運転を行いました

試運転台へ設置して運転を開始
測定器を持って、計測値に異常がないか確認中

工期に対応したギア流用を選択しながら、軸のみ製作して既存部品を用いることで短期間での工事を完了することができました。その時の状況、様相、状態を適宜判断しながら、最も良い整備となるように整備を行っています

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