冷却塔減速機の歯車製作 - KBKエンジニアリング

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冷却塔減速機の歯車製作

歯車製作含めての整備が可能

初夏から本格的な夏が始まる前にかけて、通称クーリングタワー、冷却塔に用いられる減速機整備の依頼が舞い込みます。直交の歯車により横方向から入力される回転する力を、縦方向に回転する力に変え、減速機上部に取り付けられた羽根を回転させて、蒸気を凝集させて水として再使用する装置の一部として機能しています

搬入された減速機
搬入された減速機、比較的きれいな外装でした
分解中
異音などの報告がないため、一見すると異常がないようにみえる

歯車の検査

構成部品の掃除をしながら、軸受部の嵌め合い、オイルシールやその他の嵌め合い部を詳細に検査して異常部を見つけていきます。

シール部はリップ痕がみられました
歯車の摩耗
出力軸の歯車は歯面の摩耗がみられました

今後の使用頻度や想定される試用期間を相談した結果、歯車を新規に製作する必要があるとの判断になり、製作に必要な要素の検討・寸法・計算などを行ない、製作へと移りました。特殊歯型ゆえ難しい手順を踏む歯車ですが、製作実績も豊富にあるため、今回も問題なく行けると判断しました

組立と試運転

新たに製作した歯車を組み付け、問題なく製作でているかと、組立が適切に行われたかの確認のため、試運転を行いました

製作した歯車
製作した新品の歯車と、異常があった旧品の歯車
試運転
組立後に実施する試運転で、整備した機械の健全性を確認

歯車含めて製作可能

歯車に異常があった場合でも製作含めて対応することができます。製作に必要な基本的な要素の検討や、既存歯車からの同一物の製作、嵌め合いの改良含めて、冷却塔減速機における実績を豊富に経験しています

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