1980年製油圧モーターを整備
遊具に使う油圧モーターを整備してほしいと依頼がありました。使用者による分解は表面的な不具合を観察するのみで、バルブが壊れたことによる油圧経路の圧損による動作不良との表面事象、鉄粉様と考えられる粉体の確認にとどまり、内部の状況が不明のため、分解整備を行ないました
拡がった破損の範囲
客先が把握した状況によると、リリーフバルブの破損によるものと推察され、注視しながら本体の分解を行ないました。分解の結果、リップ痕、カシメに起因したバルブ自体の破損、ピストンリングの破損など様々な不具合が観察されました。
部品の補修、入手
限られた期間で、できるだけ部品の破損を修復すること、部品を探索して要求に応えることができるように、整備をしていきました。破損したバルブは3次元CADで新しく設計、修理してリリーフバルブの動作を回復させました。
組立・試運転
購入した部品、補修・製作した部品を持ち寄り組立を開始。連休に間に合わせよとの要望から、急いで作業をします。一部の部品は予定された期間の正常な運転を見越し、搬入された状態で組み込みに移りました。組み立て後は試運転を行い、正常に運転が行われるかを確認、出荷することができました。