こだわりと丁寧な仕事
夏の猛暑が続くなか当社とKBK、工事会社、3社協力の下、複数台の機械を1ヶ月ほどかけて整備しました。当社も現地で写真撮影、分解された部品の測定、部品手配、本社との連携など役割を果たし無事機械の整備を完了することができました。そこで見た工事会社の方の仕事ぶりが印象に残ったので、今回はその姿を記しておこうと思います
40年を超える大ベテラン
数名で施工した工事会社の長の方はこの道40年に迫ろうかという大ベテランです。工事にご一緒した際は色々なことを教えてもらい、勉強させてもらっています。本格的に暑くなった梅雨明けの時期に、工事を行うため早朝から現地へ向かい、帰りは夜となるような工程です。現地の工場建屋内は40℃を超え、立っているだけでもすごい量の汗が出るような環境です。その中で他の社員が見守るなか、「良いことにならないから」と自ら機械内部を掃除されていました。ディスクグラインダーにワイヤーブラシをつけ、作業服が濡れるほど汗まみれになり1時間中磨き続け内部の汚れを掃除されていました。
軸の端に出っ張りがあり、スラストベアリングが入らない状況下でも、ディスクグラインダーで軸の角部を1周削り、ヤスリで丁寧に磨き上げ、素手で触って凸を確認して、再度ディスクグラインダーで削りヤスリで磨く。一つ一つの行為が真剣で、いい仕事をしたいという気概が垣間見えます。
機械整備に向き合う姿
施工されているその姿は、受けた仕事だから、ただ決められた期間で機械を整備して動くようにすれば良いという考えだけで作業をしているのではない、ということがわかります。携わった機械の整備に全力で取り組み、その時、その状況でできる最も良い仕事は何かと考えて作業にあたっていることが伝わってきます。その思いからの行動は、必死さが伝わり、行為がきれいで、丁寧な仕事ぶりが目で見てわかります。たとえ今まで触ったことのない構造の機械でも、状況を把握し、わからないときは立ち止まって考え、合理的な理由を導き出して整備されている姿が印象的でした。