ポンプインペラの製作
内部、外部形状も製作可能
渦巻ポンプに代表される流体輸送の主役、ポンプは液体の輸送の役割を担う代表的な機械です。様々な性状の液体を輸送するため、長年の摩耗、腐食による形状の変化により、適切な揚程を確保することが難しくなる場合もあります。既存インペラポンプの経年劣化による吐出量の低下がプラントの稼働率低下の原因になります。能力が発揮されないインペラの改造および、新規製作の依頼を受け新たにポンプインペラを製作しました。
数十年ぶりの製作
持ち込まれたインペラポンプは数十年以上使用されており、主板側、側板側共に摩耗しています。側板側は動バランス調整のため削られており長年の使用から表面は研磨されているようにも見えます。
寸法測定に次ぐ製作
インペラポンプの採寸を行います。内径、外径、ボス部の寸法、羽根のピッチなどを測定していきます。羽根のガイドベンはインボリュート曲線を利用し求めることによって位置を計算していきます。測定された結果から図面を作成し、ポンプ揚程、吐出量などの計算、加工を行います。
製品完成
動バランス調整の結果、残留不釣合4.8gとなり、釣合良さ等級G6.3に入っていたが、追い込み調整にて0.8gに調整を実施した後梱包を行い、出荷しました。旧インペラポンプはインペラカットを行い納品を行っています。
ポンプインペラの製作、旧インペラのカットによる省エネ対応など目的、状態に応じた加工を行うことが可能です