最後の旋盤仕事
大ベテランの旋盤工 最後の仕事
加工する部品が組み込まれる機械についての知見、その部品を加工できる腕と、できあがりの品質の高さから好んで依頼していた、高齢の旋盤工の方が亡くなりました。コロナの中で加工品も減り、依頼したロータリーバルブの加工が最後の仕事となりました。
若いころから機械保全にも携わった経験から、機械全体の機能を考え、それぞれの部品を加工されていました。ときには教えを請うために加工場に足を運び、旋盤加工の特徴や、それぞれの部品にどのような加工が最も適しているかなど、いろいろなことを教えてもらっていた、先生の一人でした。
組み立てたロータリーバルブの嵌め合いは寸分違わず、明らかに他のものより滑らかに回転したことが記憶にあります。
ご冥福をお祈りします