海外製ロータリーバルブの整備 - KBKエンジニアリング

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海外製ロータリーバルブの整備

粉体輸送に多用されるのがロータリーバルブです。輸送流体によって材質、羽根の形状や隙間などの要素が決定され、最適な効率となるように設計されています。国内製のものは数多くの整備実績を有していますが、今回はじめて、海外製ロータリーバルブを修理してほしいと依頼がありました

搬入・分解

搬入
分解前の搬入された状態です
ロータリーバルブ分解後の状態
構成部品を分解しました

構成機械の状態を確認

主要部品の検査を行い補修が必要な部分を順番に検査していきます

羽根の状態
摩耗している部分があるために肉盛が必要です
ケース内軸
ケース内の軸の状態。流体に沿った摩耗がみられます
ケース中央部の摩耗
搬送物の投入口となるケース中央部は摩耗が進行しています
カラーの摩耗
カラーも摩耗しています

補修を実施

羽根については肉盛を実施、軸については摩耗部が少なくなるように削り込みを行い、所定の隙間を確保しています

羽根の肉盛中
肉盛中の羽根
ケース内軸の削り込み
軸の摩耗部の削り込みを行いました

ケースの摩耗部に適合部品を製作

立体的に摩耗しているケースの中央部は、削り代の検討や適合する部品の設計を行う必要があると考え、ソフト上に形状を再現、3D CADで適合部品を設計して仮想的に復元、実地で加工を行いました

ソフト上に表したケース摩耗部
ケースの摩耗部については、立体形状をソフトで再現した後、適合する部品の製作を実施
3D CADによる部品設計
3D CADにより適合部品を設計
制作した部品を嵌め込
ソフト上で再現した部品を製作して補修部にはめ込み
現合
加工誤差を解消するため微調整を行いました

整備完了

組み立てを行い塗装、外観もきれいな状態で整備を終えています

整備完了
整備完了

最新設備を駆使しています

進歩する技術、新たに登場する最新設備などを用いて補修を行っています。さまざまな壊れ方をする機械に対して、従来は対応できなかった複雑な形状の部品にも対応するための機器、装置や技術に投資するとで、精度が高い部品補修を行い、機械の整備品質を高めています

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