真空ポンプの整備
KBKエンジニアリングではルーツ式のブロワの整備を数多く経験しています。その技術を応用して、ルーツ式のドライ真空ポンプの整備依頼を受けることができます。基本的な概念は、ルーツ翼やケースとの適切な隙間を確保することに尽きますが、その加減による差が性能として表れます。他にも、整備中に必要な要素、検査すべき項目は多岐にわたり、各々を適切に判断・処置していくことで最もよい状態でそれらの工程を完了することができます。
整備開始
![整備前の真空ポンプ](https://www.kbkeng.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/RIMG2444-1024x768.jpg)
![](https://www.kbkeng.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/RIMG2439-1024x768.jpg)
部品の状態を確認
殆どの部品は健全でしたが、ローターのオイルシール部分にリップ痕がみられたので補修を行いました。シール部は真空度はもとより、健全なローターの回転に影響を及ぼすこと、また使用環境や条件、処理物を考慮の上セラミック溶射で補修することにしました。
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![](https://www.kbkeng.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/CIMG5602-1024x768.jpg)
組立、状況確認
組立後、各系統が適切に組み込まれているか漏れ試験を行いました。実際の使用状況に近いように真空ポンプをリースして処理系のラインを負圧にして確認を行いました。真空ポンプで真空ポンプの処理系を真空引きする、なにかおかしな響きですが、より実際に近い状態で試すことで、設置後の運転も確かなものになります。
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![](https://www.kbkeng.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/IMG_4777-1024x683.jpg)
整備完了
実運転状態に近い状況を再現して、組立後の機械に不備がないか確認することで確実な整備を行うよう努めています。
![](https://www.kbkeng.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/IMG_3950-1024x768.jpg)