ウォームホイル減速機の整備 - KBKエンジニアリング

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ウォームホイル減速機の整備

ウォームホイルを新規製作して復旧

吊りに使用される減速機の整備依頼がありました。分解するとウォームホイルの歯が摩耗しており、回転することができなくなっていたため、軸受の嵌合部にも亀裂が入っており鋳物ケースの補修、ウォームホイルも新規製作することで、再び使用することができるように整備を行った例です

整備開始

分解前の様子
軸受はひどい汚れを呈しています

構成部品の状態を確認

横の蓋は破損しており、2つのうち1つは紛失、軸は健全でしたがケースの軸受嵌め合い部の割れや、駆動に重要なウォームホイルは歯痩せがみられ、再使用が不可能な状態でした

ウォームホイルを確認すると歯痩せがみられます。もともと柔らかい材質ですが、長年の使用と負荷により再使用が不可能な状態です
全周にわたり同様の様相を呈しています
鋳物ケースの軸受部に亀裂が入っています
嵌合部の長さ方向全てに亀裂があります

歯車製作、ケース亀裂補修

歯車は各種調査を行ない、同じものを製作した後、流用品のギアボスに嵌めて廻り止めを行っています。ケースも亀裂を補修した後、嵌合部を補修することで本来の機能を発揮することができます

ウォームホイルはリバースエンジニアリングにより製作しています
ケースの亀裂もこれ以上進行しないように適切な処置を施しています、ここから嵌合部の補修を行います

整備完了

塗装して整備が完了しました

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